自分の声を良くする方法
歌っているときや話をしているときに、「自分の声」が気になることはないでしょうか。
「もっと良い声が出せたら」と考える人は少なくなく、悩みになっているケースもあります。
良い声を出すにいくつかポイントがあり、それらはボイトレで賄うことが可能です。
自分の声が気になっているのなら、ボイトレで改善を目指すのがおすすめです。
本記事では、自分の声を良くするための方法について解説します。
そもそも「良い声」「悪い声」とは?
そもそも私たちにとって「良い声」や「悪い声」は、どのように判別されるのでしょうか。良い声の定義が明確にならないと、どのようなボイトレを行うべきか分からなくなってしまうでしょう。
以下では、良い声と悪い声の定義について解説します。
良い声の特徴
「日本発声協会」では、良い声の特徴を以下の要素で定義しています。
・強い声
・響きのある声
・明るさ、優しさ、やわらかさを感じさせる声
・大人の色気を感じさせる声
・澄んだ声
上記のような特徴を持つ声は、一般的に良い声と判断されることが多いです。これは性別や年齢に関わらず、人間の心に心地良く聞こえる声だと言えるでしょう。そのため「良い声で歌いたい」「良い声で人と話したい」といった場合には、上記の要素を表現できるようにボイトレを行うのがポイントです。
悪い声の特徴
一方、「日本発声協会」では悪い声の特徴についても定義しています。あまり人に良い印象を与えない悪い声には、以下の要素が含まれていることが多いです
・声に険がある
・弱々しくて力がない
・共鳴がなく、がんばらないと届かない
・こねくり回す声
・下品な声
上記のような声に関しては、一般的にも悪い声と評されるケースが多いです。ときにはビジネスシーンなどで、マイナスの印象を与えてしまうこともあるでしょう。悪い声は1つの個性として捉えられることもあり、それを上手く活かしてミュージシャンとして活躍している人も多いです。しかし、カラオケなどの際には自分の声が気になって楽しめないといったこともあるでしょう。
声を良くするにはボイトレが重要
悪い声を直したい、もっと良い声を手に入れたいといった場合には、良い声に鍛えるためのボイトレがおすすめです。ボイトレは歌唱力アップといった効果以外にも、発声方法を変えることで良い声の出し方を学ぶきっかけにもなります。ボイトレで鍛えた能力を活かせれば、今よりも良い声で歌う・話すことも可能となるでしょう。
以下では、声を良くするためのボイトレについて解説します。
滑舌を良くして聞き取りやすい声を実現する
声を良くするには、滑舌を直して聞き取りやすい形にすることがポイントです。滑舌良く喋れるようになれば、言葉に抑揚が付き、聞いていて飽きない話ができるようにもなります。滑舌が悪い、話している途中で噛んでしまうことが多いといった人は、まず滑舌を良くするボイトレから始めてみましょう。
滑舌を良くするボイトレには、「タングトリル」「リップロール」などがあります。例えばタングトリルとは舌を上の歯に当て、トゥルルルと発声する方法です。巻き舌にした状態で発声するのが特徴で、息を強く吐いて音を出します。タングトリルによって無理のない発声と舌の柔軟性が手に入ると、聞き取りやすい良い声が実現します。
リップロールとは、口を閉じた状態で息を吐き、唇を震わせるボイトレです。滑舌を良くする効果の他、横隔膜や呼吸筋の強化、地声と裏声の切り替えがしやすくなるなどのメリットがあります。いずれも多くのミュージシャンやボイトレに挑戦している人たちが実践している有名な手法なので、良い声の獲得を目指す際にもぜひ試してみてください。
発声法と呼吸法を練習して「通る声」を手にいれる
声を良くするには、発声法と呼吸法の練習をして「通る声」を手に入れるのもポイントです。発声と呼吸は、声の性質を決める大切な要素です。発声法が上手くできていないと、声がブレる原因になって良い声から遠ざかります。呼吸法も間違ったやり方が身についていると、長く息を吐き続けることができずカスれた声になる可能性があるでしょう。
発声と呼吸を鍛えるには、ボイトレの「ロングブレス」がおすすめです。ロングブレスはその名の通り長く息を吐き続けるトレーニング方法で、一定量の息を継続して吐き出し続けるだけの簡単なものとなっています。呼吸のコントロールが身につき、安定して良い声を出しやすくなるのが特徴です。
また、発声法を鍛えるには、先ほど紹介したタングトリルとリップロールを行うことで効果が見込めます。滑舌を良くしつつ通る声を手に入れられるため、一石二鳥となるでしょう。
ボイトレによって自分の声を聴く習慣がつく
ボイトレを実践することで、自分の声を聴く習慣が身につきます。「声を聴く」という行為は意外とできないもので、自分の声をきちんと把握している人は少ないです。自分の声を聴いてどの部分を直したいのか、どんな声にしたいのかを考えることで、具体的な練習方法や目的が設定できるでしょう。
ボイトレには声を良くする効果がありますが、目標がないと継続して練習することが難しいです。「本当に良くなっているのか分からない」と不安になると、途中でボイトレを辞めてしまう原因にもなるでしょう。そこで自分の声を聴く習慣を身につけ、ボイトレの成果を確認するのがポイントです。スマホなどに声を録音して聴き返し、「もっと〇〇のようにしたい」といったイメージを持つことで、より効果的なボイトレの実践につなげられるでしょう。
まとめ
良い声は相手からの印象を良くしたり、気持ち良く歌ったりするための要素になり得ます。自分の声の質に悩んでいる場合には、ボイトレを実践して良い声を手に入れるための行動を起こしてみてはいかがでしょうか。本記事で紹介したボイトレは比較的簡単なものなので、初心者でもスムーズに習得できるでしょう。
一方で、本格的に良い声を手に入れたいのなら、プロ講師がボイトレを指導してくれるボーカルスクールに通うのがおすすめです。「アバロンミュージックスクール」には、歌唱力を高めるボイトレを教えてくれるボーカルコースに加えて、ビジネスマナーの一環として学べる話し方コースなどがあります。目的に合わせて良い声を手に入れるためのコースを選べるので、まずは無料体験レッスンからその内容をチェックしてみてください。