ボイストレーニングの効果を高める筋トレ方法
歌唱力向上や安定した歌い方につながるボイストレーニングに挑戦するのなら、筋トレも一緒に行うのがおすすめです。
筋トレはボイトレに大きな影響を及ぼし、その効果向上を促します。
正しい筋トレ知識とボイトレに影響する筋肉の部位を理解できれば、より歌を上達させることができるでしょう。
こちらでは、ボイトレに役立つ筋トレについて解説します。
筋トレはボイトレの効果を高める?
筋トレによって体を鍛えることは、ボイトレの効果を高めることに期待できます。
一般的には、筋トレによって以下のような効果が見込まれるとされています。
・声量がアップする
・音域が広くなる
・歌うときの姿勢が良くなる
・持久力が高まる
など
筋トレをすることで体の基礎が鍛えられるので、歌うときの能力が高まります。
ボイトレ時にも鍛えられた筋肉を利用することで、より高い効果を得られるようになるでしょう。
ボイトレを本格的にはじめるのなら、筋トレも同時にスタートさせるのがおすすめです。
筋トレは家でもできるのがメリット
筋トレは自宅にいながらでも手軽にできるものが多いため、スムーズにボイトレ効果を高められます。
ランニングなどの有酸素運動をしなくても、ボイトレに効果のある筋トレは可能なので、意外と気楽にはじめることができるのです。
普段から筋トレに慣れていない人でも、継続しやすい点がメリットになります。
ボイトレをはじめる機会に、筋トレも日常化してみることがおすすめです。
ボイトレ時に筋トレしたい部位3選
ボイトレの効果を高めるのなら、以下の3つの部位を集中的に筋トレするのがおすすめです。
定期的に筋トレを行って体の基礎を鍛えれば、ボイトレ時にその効果を実感できるでしょう。
以下を参考に、どの部位を筋トレすべきなのかチェックしてみてください。
表情筋
表情筋とは、顔のパーツを動かして表情を作るための筋肉です。
表情筋を鍛えると、声を共鳴させて歌声を大きく綺麗に響かせることができるようになります。
表情も自然と豊かになるので、歌っているときの姿が魅力的に見えるようになるのもメリットです。
表情筋を鍛えるには、上唇を重点的に使って「ハ」と「ホ」の声を繰り返し出し続けるトレーニング方法があります。
表情筋を大きく動かすことを意識すると、ボイトレに役立つ筋肉を鍛えることが可能です。
腹斜筋
腹斜筋とは、歌うために使われる腹筋のことを指します。
位置的には脇腹にある筋肉となり、横隔膜を動かすことに使われています。
腹斜筋を鍛えることで、歌唱時に重要な腹式呼吸が楽にできるようになり、声に伸びやかさをプラスすることが可能です。
腹斜筋を鍛えるには、バイシクルクランチがおすすめです。
バイシクルクランチは仰向けになりつつ膝を上げてお腹の方に引き寄せ、両手を頭の後ろに置いて浮かせる形をとります。
その後片足を浮かせたまま、まっすぐに伸ばし、もう片方の足は逆に胸の方に引き寄せるようにします。
そのスタイルを交互に繰り返していくことで、腹斜筋を鍛えていくことができます。
インナーマッスル
インナーマッスルは、体の奥の方にある芯の部分の筋肉を指します。
インナーマッスルが鍛えられると体幹が安定し、歌っている最中でも体の軸をブラさずに声を出すことが可能です。
プロの歌手でもインナーマッスルを重視している人は多く、ボイトレにとって重要な筋肉であることが分かります。
インナーマッスルを鍛えるのなら、ショートプランクという筋トレがおすすめです。
ショートプランクではうつ伏せになった状態から両肘を使って上半身を起こし、足を伸ばします。
そのまま体全体が一直線になるような形を作り、可能な限りキープするトレーニング方法です。
体を動かすわけではないため一見楽そうに見えますが、体幹に負荷がくるため慣れないうちは数十秒で辛くなってしまうでしょう。
数分程度はキープできるようにすることで、インナーマッスルを鍛えてボイトレにつなげられます。
ショートプランクは姿勢が重要な筋トレで、お尻が上がってしまったり、背中が沈んでしまったりしては意味がありません。
最初のうちは鏡の前で筋トレを行い、ショートプランクのフォームができているか確認してみましょう。
ボイトレのための筋トレは続けるのが重要!
ボイトレのために上記のような筋トレを行っても、すぐに効果が出るわけではありません。
継続して少しずつ鍛えていくことで、はじめてボイトレでの効果を実感できるようになるでしょう。
そのためボイトレのための筋トレを行う際には、「継続」が何よりも重要です。
1日でまとめて行うのではなく、「月曜日は〇〇を鍛える」「火曜日は休息日にする」といった、計画的な筋トレをおすすめします。
まとめ
ボイトレを行う際には、筋トレが大きな効果をもたらします。
筋トレによって体を「歌唱に適した状態」にできれば、より魅力的な声の出し方や長時間の歌唱ができるようになるでしょう。
もちろん、筋トレをするだけで歌が上手くなるわけではありません。
ボイトレの正しい方法も同時に実践しなければ、筋トレの効果を活かすことは難しいでしょう。
独学でボイトレを行うのが難しいときには、専門のボーカルレッスン教室を活用するのがおすすめです。
プロ講師による指導や最新の環境が利用できるボーカルレッスン教室であれば、自分に合った適切なボイトレを実践できます。
この機会にボーカルレッスン教室をチェックして、興味のあるコースやレッスン内容を探してみてはいかがでしょうか。